公園で遊ぶ子どもをスマホで撮る3つのヒント

公園のチカラLABで開催中の「秋のフォトコンテスト」のテーマに連動したコンテンツをお届けします。今回は、関東近郊で「子ども写真を可愛く撮るママフォトレッスン」を開催されているプロカメラマンの方にスマホで上手に撮れるコツをうかがいました。自らも2児のママなので、愛あるヒントがもりだくさんです!

 

遊びに夢中なわが子のイキイキとした表情を写真に残しましょう

お話を聞くプロカメラマンはこの方です!

栗原美穂さん
FuF creative`s主宰、栗原美穂さん。
記憶に残しておきたい子どもの「いま」を1枚1枚大切に出張撮影中。自宅、公園などいつものお気に入りの場所での子どもの自然な表情をとらえるのが得意。

いい表情を撮るには、まずはママが一緒に遊ぶ気分で

公園で子どもをよく観察すると、普段は家の中では見ることができない表情をします。真剣なまなざし、不安そうな顔、驚いてビックリ!・・・などなど、いろいろです。公園に行く時は少し肩の力を抜いて、こうした豊かな表情をとらえるつもりでおでかけしましょう。

もちろん、子どもが楽しそうな笑顔の写真を撮るのも楽しみですね。でも、お母さんが一所懸命になり過ぎないように気をつけてください。子どもは遊びに夢中になっているのに、無理やりVサインをさせたり、笑顔を要求してはいませんか?子どもはあくまでも自由に遊ばせて、その中でいい表情を探すと飛び切りの笑顔をキャッチできると思いますよ。

子どもの写真を上手に撮るには、意外と基本に忠実なことが大切です。以下のような3つの鉄板セオリーがあって、その中に裏技や気が付きにくいヒントがあるという感じです。

  1. 構図のとり方で写真はいきなりプロレベルに!?
  2. 公園では光を味方にしてうまく雰囲気を出しましょう
  3. 遊具別傾向と対策:素早い動きは待ちぶせとアプリでカバー

さっそくご紹介していきましょう。

構図のとり方で写真はいきなりプロレベルに!?

縦と横を使い分けましょう

スマホあるあるですが、皆さん撮った写真を見ると「縦型」が多くなっていませんか?あわててスマホを取り出して構えると、どうしても「縦型」になりがちなのですが、「横型」の良さもかなりのもの。以下のような特徴があるので、場所や状況によって使い分けしてみてください。

●縦型のメリット
・青空や木々などの背景の奥行き感や高さを強調します。お子さんをまるごと全身撮りたい時に便利です。

●横型のメリット
・人間の視野に近い、ワイドな広がり感があります。またお子さんと同じ目線の高さで撮影すると親近感がわく写真になります。
・またiPhoneだと音量ボタンでもシャッターが押せますので、画面タッチでブレることなく、もっと撮りやすくなりますよ。

ページ 5目線と同じ高さで親近感がわく例

ページ 4iPhoneは音量ボタンがシャッターに

あと、デジタルズームは画面があれてしまうことが多いので使わないほうがいいですよ。ズームインしたくなったら、自分から寄っていくのがスマホの基本です。

ちょっと上級、グリッドのうまい活用法

いつもわが子が画面のど真ん中!・・・分かります、その気持ち。でも、グリッドをうまく使うとプロにも負けない雰囲気のある写真が撮れるかも知れません。
ポイントはグリッドが交差している、赤線で囲んだ4点です。このどこかにお子さんの顔が来るように写してみましょう。サンプルの写真のように、ボケた木々の背景の“余白”がたくさんできるので笑顔をより引き立てています。ぶらんこをこいだ時のスピード感も出ていますよね。

ページ 5グリッドが交差する4点に合わせた例

ページ 4実際の写真

グリッドの線を出すには、iPhoneなら「設定」→「カメラ」で、「グリッド」をONにしてください。Androidは機種によって違うので詳しくは取説を参照していただきたいのですが、カメラのアプリから「設定」を開いて「ガイドラインを表示」やフレーミング機能などで表示させることができます。

iPhoneの場合

プロの技に、ぜひチャレンジしてみてください。

公園では光を味方にしてうまく雰囲気を出しましょう

ここぞという時はHDRで勝負!

公園は太陽がまぶしい芝生広場や木々の陰があったりで明暗の差が激しく、ちゃんと撮ろうとするとけっこう光の調節やカメラを向ける方向がむずかしいものです。そういう時はHDRが頼りになります。このモードにすると、普通は顔が暗くて見えにくくなったり、明るすぎたりするところを自動的に調整して、全体的にちゃんと写っている写真にしてくれるのです。

ページ 2

手前に合わせると窓の外が露出オーバー

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窓の外に合わせると手前が真っ暗

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HDRを使うと手前も窓の外もクッキリ!

これって選択する操作が必要なので、意識してないとけっこう使わないことが多いのですが、ここぞという時はぜひ活用しましょう。①HDRマークをタップして、②オンをタップすれば、③にマークが出てHDRモードになっているのが分かります。

HDRは露出を最小・中間・最大で2~3枚を写してくれて、キレイに写っている部分を勝手に合成してくれるソフトで、iPhoneや一部のAndroidに装備されています。

木陰に行って、やわらかい光になるスポットを探す

公園だと逆光になりがちですね。そういう時はカメラを起動させたらお子さんの顔をタップしてからシャッターを押しましょう。顔が暗くなるのを防ぎます。また逆光とは反対に、お子さんの顔に太陽の光があたっている順光の時は、まぶしそうな顔になってしまうかも知れません。
そんな時は木陰を試してみませんか?太陽の光が柔らかくなって、全体的に雰囲気のある写真が撮れることがあります。木陰ならどこでも・・・という訳ではないので、いろんな場所や条件で試してみてください。

ページ 5うまくやわらかい光になった例

ページ 4顔が陰になってちょっと残念な例

あと基本的なことですが、レンズが汚れていて何を写してもボケてしまう・・・ということもあります。自分の知らない間にお子さんがスマホを手にして、レンズの部分を触ってしまっていることもありますよ。変だと思ったらチェックしてみてください。

遊具別傾向と対策:素早い動きは待ちぶせとアプリでカバー

さて最後は遊具別に撮り方をご紹介しましょう。なんと言っても子どもって動きがすばやいのに気まぐれで、いい瞬間をとらえにくいものですね。ですが、遊具で遊んでいる時は動きを予想しやすいので、ベストポジションでまちぶせしていい表情をキャッチしましょう!

すべり台 ~ のぼる、たつ、すべるの3段活用で

すべり台って、すべり降りてくるところを待ち構えるのが定番ですが、実はあと2つも撮影ポイントがあるんですよ。それは階段を登るところと、登り切ったところです。階段を登る時は一所懸命な表情がいいですね。登りきったところはちょっと達成感のあって、これからすべるのでワクワクしている表情がいいですね。

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のぼる

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たつ

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すべる

「のぼる」お子さんを写す時に横や後ろからでもOKですが、階段が梯子になっている場合は裏から撮ると、より表情が見えていいかもしれません。これはロープジャングルジム(ザイルクライミング)の例ですが、横からのアングルもいいですが、裏に回ると真剣な表情が見えてかわいいですね。

ページ 5横からのアングル

ページ 4裏からのアングル

ぶらんこ ~ ここは連写アプリの出番です

ぶらんこは普通に撮ると動きが速いので、どうしてもフレームからはみ出たり、ぶれたります。ここはアプリの出番ですね。iPhoneは連写アプリを入れて、Androidは連写モードが標準装備されているものが多いので、複数撮影した中から一番いいものを選びましょう。

※iPhoneの連写アプリ紹介記事、Androidの連写モード紹介記事

いきもの遊具(スイング遊具) ~ ローアングルで背景を工夫

動物や恐竜、イルカなどさまざまな形をしていて、未就学児のお子さんには人気のスイング遊具。ここはママやパパは地面すれすれか、寝っころがってお子さんの目線よりさらに下のローアングルで狙ってみましょう。下の写真のように青空が背景だとワンパク感が出ますし、お鼻の穴がしっかり写るので、得意げな表情がよりイキイキとしていますね。

背景は青空以外にも、木々やお花、遊具で遊ぶ他の子どもたちなど、公園らしいものがありますよね。ローアングルならいろいろ見えてきますので、ぜひお試しください。

ローアングルの時のiPhoneの裏ワザ

意外と知らない方が多いのですが、iPhoneはイヤホンのボリュームボタン(+とー)でシャッターが切れるのです。ローアングルだとスマホ画面内のシャッターはタップしにくいのでおススメです。他にも画面内のシャッターをタップすると勢いで画面がブレてしまうこともあるので、そういう時にも便利ですよ。

公園でわが子を撮るならスマホが最強?

公園や遊具で遊んでいる子どもの写真を撮るなら、デジカメや最近話題のミラーレスのカメラを使うのもいいですけど、やはりスマホは気軽に撮れるのがいいですよね。軽いのでお子さんと一緒に動き回れるのが一番のメリット。

お子さんは撮られているのではなく、ママやパパが一緒に遊んでくれている気分になれるので、きっといい表情が期待できると思いますよ。いっぱい、楽しんでくださいね。