運動好きな子どもにするため、どのくらい遊ばせればいいの?にお答えします

運動好きな子ども

外遊びもいいけど、いろいろ忙しいのでどのくらいやればいいのかしら?とお考えのお母さんも多いのではないでしょうか?そうした疑問へ木塚先生に応えていただきました。

短時間でもOK!外遊びは量より質

― なんだか動くのが楽しく思えてきました。では実際に外遊びに出かけたら、どのくらい遊ばせればいいのでしょう?

いざ公園に出かけても、遊具を次々変えて遊ぶ我が子を見て、「うちの子、落ち着きがないけれど大丈夫?」と心配になるお母さんも少なくないでしょう。でも安心してください。子ども(とくに小学2年生ぐらいまで)の集中力は深くて短いのが特徴なのです。つまり、次から次へと興味関心のある対象物に遊びを変えていくのが自然なのです。

ここで興味深いのが、次の対象物(公園で言えば遊具)に移動する間に、活動量がぐんと上がること。子どもたちは別に走る必要もないのに、我先にと、一目散に次の対象物に移動しますよね。この瞬間にこそ集中力が高まり、心拍数が上がり、活動量が増加するのです。だから少ない時間でもいいので、汗だくになる状況をなるべく多く作ってあげると、徐々に体力・運動能力が上がっていくのです。

運動好きな子ども
― なるほど、汗だくになったかどうかが、一つの目安なのですね。

その通り。それともう一つ、子どもはたとえ疲れても、興味があればまた遊び出しますよね。そのような状況になったら、お母さん方はちょっと我慢して、もうひと遊びさせて、あえて疲れさせてください。子どもは、体力的に限界を超えるような体験を日々積み重ねていくことで、体力・運動能力が向上するだけではなくて、精神的な持久力もついていくのです。夕食時、遊びすぎて食卓で首を「こっくり、こっくり・・・」と、寝てしまうくらい疲れていたら、十分遊ばせた証拠です。

いずれにせよ、子どもの外遊びには量も大切ですが、質はもっと大切と心得て下さい。たとえ15分でもいいのです。公園、空き地、家の前の道路、安全が確保された場所ならどこでも構いません。短期集中型で、強度のある遊びを積極的に取り入れてください。

― それなら忙しいお母さんでも工夫しながら日常に取り入れることができそうですね。
木塚朝博

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プロフィール
木塚朝博先生
木塚朝博筑波大学大学院体育科学研究科修了。博士(体育科学)。筑波大学学生部学生課文部技官(体育センター勤務)、工業技術院生命工学工業技術研究所研究員を経て、現在、筑波大学体育系教授。専門は、体育学、体力学。著書に『身体性コンピテンスと未来の子どもの育ち』(明石書店、共著)他多数