アスリートも取り入れているサーキットトレーニング。公園をジムに見立てて、遊具などを使って子どもと一緒にサーキット遊び、始めてみませんか?遊具と遊具の間のダッシュもポイント。5種目を1セットで何セットか繰り返してやると効果が上がりますよ。

本来の「サーキットトレーニング」は、筋トレと有酸素運動を組み合わせたトレーニング方法ですが、これを子ども向けにアレンジしたのが「サーキット遊び」。ゲーム感覚で遊ぶうちに、身体を動かすことの楽しさを実感。体力向上にもつながります。
【サーキット遊びで鍛えられる4つの要素】
・力強さ(筋力) ・粘り強さ(持久力) ・巧みさ(敏捷性やバランス) ・柔らかさ(柔軟性)
実は公園の遊具は、これらの要素が鍛えられる役割りを果たしていることが多いのです!
この記事は、法政大学スポーツ健康学部の自主サークルである子ども発達研究会「GROWTH」とあいはら幼稚園(東京都町田市/学校法人相原保善学園あいはら幼稚園)のご協力のもと、ご提供しています。
サーキット遊びのやり方(例)
まずは気に入った遊びからスタート。苦手な遊びは無理にやらなくてOK。子どもの「やりたい」「楽しい」気持ちを優先しましょう。



ジャングルジム ~よじ登る、ぶら下がる

ジャングルジムのてっぺんまで登って降りてくる遊びは、全身の筋力アップに。余裕がある場合は、途中でぶら下がって10秒キープ!
遊具の間のダッシュ!

「次、行くぞ!〜」「がんばれ〜!」 お母さんも一緒にダッシュで競争だ!遠くの木をタッチしてから次の遊具に、というのもいいかも。少し汗ばむくらいが理想的。
すべり台 ~ハシゴを登る

すべり台は、すべる行為よりも実はハシゴがポイント。夢中になってハシゴを登ることで、自然と脚力が鍛えられます。素早く登れば敏捷性(びんしょうせい)も高まります。
ぶらんこ ~身体全体でバランスを取る

ブランコは座っても立ってもOK。脚や身体全体を使って揺らそうとするので、自然とバランス感覚が養われ、筋力アップにも。小さなお子さんはママが背中を押して、まずは楽しさを体感。
芝生があれば転がろう!

丸太になった気分で横になってごろごろ・・・転がるだけで、バランス機能に重要な、耳の奥にある前庭神経を刺激します。
ボール遊びもいかが?

最近の子どもの体力調査では、「投げる」力が低下気味とか。あいはら幼稚園では、サーキット遊びにゲーム感覚で楽しめるストラックアウトを取り入れていました。公園では、柔らかなボールやビーチボールでキャッチボールなんていかが?

高見京太先生
ご専門は運動生理学、発育発達学。子どもの活動や生活習慣と体力・健康づくりに関する研究や、身体活動のエネルギー消費量に関する研究に取り組まれています。あいはら幼稚園や近隣の小学校とも連携され、子どもの体力向上に資する活動を実践されています。
Webサイト(https://www.hosei.ac.jp/sports/index.html)
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