モンチッチ公園 ~ 下町生まれ!モンチッチの誕生秘話

関口晃市

モンチッチは下町生まれの下町育ち!でも最初から世界に通用するぬいぐるみをということで誕生したんですよ。モンチッチの生みの親である(株)セキグチ 会長の関口晃市さんに、モンチッチ誕生にまつわるエピソードや「モンチッチ公園」への思いを語っていただきました。

モンチッチ誕生までのいきさつ

− 1918年創業。御社は来年で100周年を迎えられますが、当初から玩具作り一筋なのですか?

そうですね。創業者である祖父の時代から玩具の製造・販売を専門にしてきました。当初はセルロイドで作っていたのですが、昭和20年代後半の頃からソフトビニールという新しい素材を使うようになり、同時にぬいぐるみも手がけるようになりました。我々は国内だけでなく海外向けの商品も作っていたのですが、どうしたら世界に通用する人形が作れるだろう……と考えた末、ひらめいたのが動物でした。

関口晃市
− 確かに、動物でしたら世界共通で認知されそうですね。

こうしてぬいぐるみの分野を追求していったわけですが、この業界では、ドイツの「シュタイフ」というメーカーが当時、世界一と言われていました。そこで、おもちゃの見本市を見学しにドイツのニュールンベルグを訪れたところ、シュタイフのものとは異なるタイプの、まるで生まれたばかりの馬のような、とても柔らかい、だらりとしたぬいぐるみが目に入ったんです。「これならできるのでは!」と思い、さっそく帰国して作ってみると、簡単に形にできたんです。ただ、再現が難しい顔や手先については、我が社が得意とするソフトビニールで作ってみたところ、とても斬新なぬいぐるみが出来上がったんです。

「くたくたシリーズ」と名付けてクマやネコなど、いろんな動物で作ってみたのですが、これがとてもよく売れて。なかでもサルが大人気で、これがモンチッチの前身となりました。

葛飾区とモンチッチの深いつながり

− モンチッチが最初からグローバルに通用するものを前提に作られていたとは、驚きです。正式な誕生は何年になりますか?

1974年です。おしゃぶりポーズにそばかす顔、よだれかけがトレードマークの人形で、当初は地元の内職屋の方々に一つ一つ、手作業で作ってもらっていました。もともと葛飾には内職屋さんが多く、この近辺の家庭では、お母さん方も家事の合間に必ず何か手仕事をしていたほどです。みなさん内職に対してプライドを持っていましたし、腕も素晴らしい。モンチッチの絶妙な感触は、手作業だからこそ表現できるのですが、会社周辺にクオリティの高い内職屋さんが数多く存在していたことは、幸運以外の何ものでもありません。彼らが手伝ってくれたからこそ、高品質のぬいぐるみを国内外に発信できたのだと思います。

モンチッチ

モンチッチ誕生から40年以上経過し、2015年には「モンチッチ公園(正式名称:西新小岩五丁目公園)」も完成しました。公園のある場所は、我が社の工場があったところで、時代を遡れば300余年前から関口家の先祖が代々住み続けてきた愛着ある土地でした。しかし、工場を海外に移転した後の用途を思案していたところ、偶然にも葛飾区が災害時の避難公園の候補地を探していることがわかり、お互いの意見が一致。トントン拍子に話が決まり、公園として有効利用され、我が社としても地域に貢献することができました。

当初は難しいとされていた“モンチッチ”という園名も、地元の方々の懇願により愛称としての使用が許可され、モンチッチが地域の皆さまにも愛されていることをつくづく実感しましたね。最近では、ご婦人達が公園の生垣をボランティアで掃除してくださる姿もよく目にします。本当に、頭の下がる思いです。

今あらためて振り返ってみると、モンチッチはこの地に育てられ、共に人生を歩んできたのだなと実感します。2012年にはモンチッチが区の観光協会広報課長にも任命されたことですし、今後ますます地元に愛される存在になれたらと思います。

関連情報
プレミアムモンチッチ誕生です!
モンチッチ世界中で愛されているモンチッチのぬいぐるみ「モンチッチ プレミアムスタンダード」。ベージュの新色が仲間入りしたほか、細部にもこだわりが。より可愛く、よりおしゃれになり、モンチッチの世界はますます広がっていきます!

モンチッチ モンチッチ

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