紙飛行機はシンプルな遊びですが、小学生はもちろん、大人になってからも楽しめる発展性のある遊びです。どんな風に楽しさがふくらんでいくのか、全国で子ども向けに紙ヒコーキ教室を開いてきた丹波さんにお話を聞きました。
どんどんふくらむ紙飛行機の楽しさ
工夫する楽しさ(4才~小学校低学年)
●作る時
紙飛行機教室で子どもたちが作ったものを見ていると発想が豊かだなと思います。中には「こんな形の紙飛行機を作るんだ」というものもあります。自分だけのオリジナルを工夫できるところが作る楽しさでしょう。
●飛ばす時
紙飛行機を飛ばすと気分がいいのはひとつの楽しみですが、飛ばすときに手先だけではなく、身体全体をスムーズに動かして飛ばす工夫をするのも大切なことではないでしょうか。文部科学省の全国体力調査で小学生の投げる力が年々落ちているそうですが、小さな時から身体全体の動かし方を経験するのことも大切なことではないでしょうか。
●友達と遊ぶ
友達同士で折り方を教えあったり、競ったりすることも楽しさの一つです。自分より長く飛ばせる子がいれば、どうすれば勝てるだろうか?といろいろ工夫するきかっけになるかも知れません。

発展する楽しさ(小学校低学年以上)
●紙飛行機の種類
紙飛行機には3種類あります。もっと長く、遠くに飛ばしたくなったら、切り折りや組立式紙ヒコーキへとチャレンジしてはいかがでしょうか。特に組立式は、うまく切り抜いたり、接着剤をバランスよく塗ったりという工作の技術が必要だったり工夫するポイントがより高度になっていく反面、うまく飛んだ時の楽しさも格別です。

●ハサミを使ってより本格的に
・基本は折り紙飛行機ですが、ハサミをつかってちょっと切れ込みを入れるだけで切り折り紙飛行機に近い、より本格的なものを作ることができます。試してみてはいかがでしょうか。
※使用する紙は厚めの上質紙をお使いください。(画用紙やケント紙では厚すぎて折りにくい可能性があります。)











競う楽しさ
●紙飛行機の競技会
日本で最も大きな大会は日本紙飛行機協会が主催する全日本紙飛行機選手権大会でしょう。 1993年から毎年開催されており、私自身も第2回大会で、手投げでどれだけ長い時間飛ばせるかという種目(滑空競技の自由手投)に参加し、129.9秒(5回の合計)の記録で優勝しました。
競技クラスの中でJクラスは年齢制限があり、小学生以下の方しか参加できませんので、まずはJクラスで腕を磨いで、上のクラスをめざしてはいかがでしょうか。
⇒全日本紙飛行機選手権大会の詳細はこちらでご覧ください。
日本紙飛行機協会の公式サイト・トップページ(http://www.kamihikouki.jp)

以下のようなことに気を付けて紙飛行機をお楽しみください。
①車のいないところで飛ばしましょう。
道路や駐車場など、車がそばを走るような場所で紙飛行機を飛ばすのはやめましょう。周囲の迷惑になるばかりか、自分自身が危険な目に合う可能性があります。
②公園の利用規約にしたがって遊んでください。
公園で飛ばす時は、規模の大小にかかわらず利用規約があります。公園内に掲げられていればよく読み、利用規約を守って遊んでいただくようお願いします。
③周囲の迷惑にならないよう注意をしてください。
紙飛行機は時々思わぬ方向に飛んでいくことがあります。公園にいる他の人にあたったり、迷惑にならないように周りの人とは十分な距離を取って遊んでください。特に乳幼児がいる場合はご注意ください。
④紙飛行機の先はとがらせないでください。
万が一、紙飛行機が人に当たった時のことを考えて、紙飛行機の先を尖らせるような折り方はしないでください。
⑤遊んだあとは手洗いをしっかりと。
屋外でいろんなものを触ると手にばい菌が付くことがあります。遊び終わったら、石鹸で手を洗いましょう。手のひらや甲だけでなく、指の間や手首もしっかり洗いましょう。
⑥季節によっては熱中症から身を守りましょう。
公園で遊ぶ時には強い日射しから身を守るために、できれば首すじを隠せる帽子を着用し、水の入った水筒などを持参して、こまめに水分補給をして熱中症を予防しましょう。
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