なるほど!遊具のヒミツ ~ これってどうやって遊ぶの?

公園の遊具って、見ているだけでは分からない、いろんな工夫や想いが詰まっているんです。そんな遊具のヒミツをこれからどんどん紹介していきますね。まず、最初はクイズからどうぞ!

クイズ!遊具のヒミツ

質問:これは『スネイクジャングル』という遊具ですが、どうやって遊べばよいでしょうか?

3才から12才向けの遊具ですが、どこからどう遊べばよいのでしょうか?
答えが同じなので、こちらのクイズにもチャレンジしてください!

質問:この遊具の名は『グルリン』。どうやって遊べばよいでしょうか?

これも普通の「うんてい」なら両端からスタートし、出会うとじゃんけん!負けると落ちるという遊びができますが、これはちょっと難しそうですね~。さてさて、答えです。

答え:子どもが好きに考えて遊ぶ

な~んだと思った方、ごめんなさい!
でも、“子どもは遊びの天才”といわれます。「なに、これ?」と思うようなわくわくするデザインを見て、どんな遊び方をしようか?と子どもが想像力を刺激されるように、こんな面白いカタチをしているんですよ。

遊具のヒミツをメーカーさんに聞いてみた!

クイズに出てきた『スネイクジャングル』と『グルリン』をデザイン・製造・設置をされたメーカーの株式会社コトブキさんに、このユニークなデザインの遊具が生まれたヒミツや評判を聞いてきました。

お話を聞いた株式会社コトブキ マーケティング本部PR戦略部 部長 一木誠様

『スネイクジャングル』が生まれた深~い理由

『スネイクジャングル』はいつごろ、どんな発想で生まれたのでしょうか?

最初に世に出たのは1980年(昭和55年)ごろです。ちょうど高度経済成長で空き地が少なくなったり核家族化などの影響で、ガキ大将が年齢の異なる子どもたちを連れてグループで遊ぶという昔ながらのスタイルがなくなり始めた時期ですね。そういう状況に危機感があって、環境デザイン研究所の仙田満先生に考案いただいて“コミュニティ遊具”として誕生しました。

1980年当時のスネイクジャングル

“コミュニティ遊具”とは、どんな意味ですか?

一言でいうと子どもが複数で遊び、子どもたちのコミュニティの中で社会性を育む遊具です。まず、子どもたちが遊びたくなるようなワクワク感や想像力を刺激されるデザインであること。そして順番を待つのではなく、多人数で同時にワイワイやりながら頭も身体も使いながら遊んでいると、遊具の上でぶつかったり、鉢合わせになったりしますよね。すると自然とコミュニケーションが生まれて、子どもの遊びの世界が広がるというわけなんです。

なるほど!遊ぶ時に気をつけることは何かありますか?

感性のまま、自由に遊んでほしいですね。3才から遊べますが、大人が抱えて無理に高いところに乗せたり、無理やりにぶら下がらせるとかえって危ないですし、子ども自身も楽しくないかも知れません。自由な発想で遊んで、この遊具から新しい遊び方がどんどん生まれていって欲しいですね。

運動もできて“たまり場”にもなる『グルリン』

こちらのグルリンは、「うんてい」のようにも見えますが、どのような工夫がありましたか?

もともと遊具は体育の運動用具から発展してきた側面もあります。今までの「うんてい」はただ渡るだけでしたが、この『グルリン』は進むうちに身体が斜めになって重力の方向も変わり運動効果も高まりますし、子どもたちはどうやって前に進もうか?と頭も使うことになります。下の写真は開発途中のもので、試作品で実際に子どもに遊んでもらって改良を加えていったんですよ。

赤の点線で囲った部分はちょっとした“たまり場”になるようにしてあって、ぶら下がってクライミングの動きをしつつ、たまる遊びも誘発するように工夫しています。

その他に工夫された点はありますか?

『グルリン』は2002年(平成14年)に「遊具の安全に関する規準」が公開された時に、危険な部分は取り除きつつ、子どもたちがもっと安全にチャレンジができる遊具を作ろうということで開発が始まりました。安全面では梯子と梯子の間隔やグリップのサイズなど、子どもの運動能力を超えないように様々な点を考慮しています。

子どもたちは常にチャレンジ精神が旺盛です。大人からは危なそうに見えても、昨日できなかったことが今日できるようになって少しずつ成長していきます。子どもたちが自分の意思で遊び、リスク判断をしながらチャレンジできるようママやパパもサポートしていただければと思います。

興味深いお話を、どうもありがとうございました!