公園のチカラLABでは“公園グルメ”をテーマに「初夏のフォトコンテスト」を開催中です。簡単なようで意外と難しいお料理の写真をスマホでどう撮るか?そして、どうやってインスタグラムの機能を使いこなすか?料理写真歴20年以上のプロカメラマンにコツを聞いてきました!

スマホカメラの特長を活かして楽しく撮りましょう
今回、お話を聞くプロカメラマンはこの方です!

インスタ映えする 料理写真3つのポイント
スマホのカメラは専門用語でいうと単焦点の広角レンズ。つまり、画面はワイドにとれて、1か所だけに焦点が合うので雰囲気のあるダイナミックな写真が撮りやすいんですね。
例えば、下の写真をご覧ください。背景がうまくボケて、正面の女性の笑顔が浮き上がっているように見えるので、立体的で奥行き感のある写真になっています。こういうのがスマホのカメラの得意とするところなんですね。

なので、スマホの特長を活かして料理写真を撮るなら、ズバリ!この3つのポイントが重要です。
①とにかく寄ったアングルを探す
②バックのボケ味も大切にする
③フィルターでメリハリをつける
それではひとつずつ、コツをお話ししましょう。
寄ったアングルを探す
寄ったアングルとは、下の写真の通りです。手作り弁当だと“これだけ作りました!”という全体を捉えた写真になりがちです(それも大事です!)。
なんとなく全体を写した写真
料理にしっかり寄ったシズル感のある写真
でも料理写真の場合は業界用語で「シズル感」というのですが、「おいしそう!」という見せ方が必要なんですね。プロが使うスタジオだと照明などいろいろ工夫できますが、スマホだけだとやはり料理にできるだけ寄って、一番おいしそうな部分をしっかり見せることが大切です。

スマホで寄った場合の写真
料理への光のあたり方でシズル感や立体感がずいぶんと変わってくるのですが、お店の中や屋外だと思うように行きませんね。でも暗いからといってストロボをたくのは厳禁です。部分的に光があたって不自然な感じになります。
それよりも小道具を使うのが効果的です。ちょっとしたおしゃれな紙ナプキンやカテラリーがあるといいですが、100均で買える旗なんかも手軽でおススメですよ。ほら、下の写真みたいにかわいくおしゃれになると思いませんか?
旗をうまく使ったおしゃピク写真
100均などで買えるかわいい旗

バックのボケ味も大切にする
ところで「公園グルメ」というからには、そこが公園だと分かるように写すと雰囲気も出ていいですね。そこでバックのボケ味の付け方が大切になってきます。さっきのハンバーガーの写真でいうと下のように、背景となるお店の中をぼかして入れる感じですね。

これが公園のカフェだと、下のようなイメージになります。バックの花がいい感じにボケていて、公園らしい感じが出ています。

ちなみにスタバあるあるですが、フラペチーノ系はホイップクリームがトッピングされていてビジュアルは良いのですが、このクリームの“立ち姿”は2分しか持ちません!
2分以上経過すると、上の写真のようにクリームがべちゃっと平らになってきますので、受け取ったら速攻で撮れる態勢を準備するのがコツです。室内ですが、しっかり準備して撮ったのが下の写真です。どうです?クリームがしっかり立っているでしょう?

ボケ味に加えて、こうした一番良い状態をどこでどう撮るかを考えて準備することも大切です。
フィルターでメリハリをつける
さて最後はフィルターの使い方です。実はスマホで撮る時にカメラの機能で明るさを調整できるのですが、使いにくくて面倒です。
やはりフラッシュなしで、できるだけ照明がまんべんなくあたっているところでサクッと撮って、あとはインスタグラムのフィルターをうまく使うのが手軽です。
私のおススメはClarendonとJunoです。

Normal

Clarendon

Juno
料理の写真はほとんどの場合は暖かみのある色調だとおいしそうに見えます。
Clarendon(クラレンドン)は影を濃くして、光がもっともあたっているところを強調し、暖色系のメリハリのある色調になります。
Juno(ジュノ)も赤色や黄色、オレンジ色などの暖色系の色味を強調して見せるので、深みのある写真になります。
この2つのフィルターがおいしそうな写真の基本に沿っていると思いますが、使う人の好みもあるので他のフィルターも料理に合わせていろいろ試してみるといいと思います。
いかがでしょうか?参考になりましたでしょうか?
それでは皆さん、楽しみながら、いい「公園グルメ」の写真をたくさん撮ってくださいね!

料理写真歴20年以上!広告用の料理写真の第一線で活躍中。
雰囲気はいかついが、とても親切な渋イケメン。