ひとつひとつが手づくり!?子どもたちへの愛あふれる製作現場 ~ 遊具の工場見学【前編】

公園にある遊具って、どんな風に作られているのでしょうか?子どもたちが楽しめるようにカラフルで、面白いカタチをしたものが多いですよね。しかも、同じようにように見えて、まったく同じものは見かけないので、もしかして一品ものなのでしょうか?

その謎?を解明すべく、子どもたちに遊具の工場見学に出かけてもらいました。おうかがいしたのは株式会社丸山製作所の白井工場(千葉県)です。こちらでは主に鉄などの金属素材を中心とした遊具を制作されています。工場見学には社長の丸山様以下、工場スタッフの方に全面的にご協力いただきました。

知らなかった!公園の遊具の種類やきまり(レクチャー編)

さて、さっそく工場見学・・・の前に社長から簡単なレクチャーがありました。そうですね、最初に見どころを教わらないと大事なところを見落としてしまいます。レクチャーの冒頭に、いきなり丸山社長からクイズが出されました!最初に出たクイズは、公園にもいろんな種類があるか知ってましたか?というもの。自宅の身近な公園から運動公園や国立公園など、いろんな種類がありますね。

Q:公園にいちばんたくさんある遊具は何でしょうか?

次のクイズは公園にある遊具に関するもの。これなら分かるかも!・・・と、子どもたちもふだん遊ぶ公園を思い浮かべながら真剣に答えます。ちなみに、公園にいちばんたくさんある遊具の1位は「ぶらんこ」、2位は「すべり台」、3位は「砂場」でした。こちらは正解率が高かったですよ。

今回、工場見学に来てくれたのは小学5年生の広夢(ひろむ)くんと小学2年生の夢月(むつき)くん。広夢くんは夏休みの宿題で工場見学した新聞を作るとかで、取材リストを用意してきて、いろいろ積極的に質問していました。

レクチャーが終わったら、しっかりヘルメットをかぶって、いよいよ工場見学に出発です!

責任をもって仕上げられる遊具(職人さんへインタビュー編)

工場というと、それぞれの担当パートを分けて、複数の工員さんがひとつの遊具づくりに関わる遊具工場がたくさんあります。でも、こちらの丸山製作所の工場は違います。工程は下の図ようにパーツづくりから完成までありますが、こちらの工場ではひとりの工員さんがすべて作業を受け持ち、管理するのです。まさに「職人さん」ですね。

それぞれのパートが終わるタイミングでは他の工員さんが検品(確認)を行いますが、基本的にはひとつの遊具づくりにひとりの工員さんが責任を持って請け負うので、そこはものづくりが大好きな人にとってはたまらない魅力です。皆さん、もくもくと作業をされていましたが、インタビューさせていただきました。インタビュアーは広夢くんです。

広夢くん「なぜ遊具を作る仕事をやりたいと思ったんですか?」
工員さん「最初は溶接など鉄を組み立てる仕事をしていましたが、少しずつ興味がわいて、遊具を扱うようになりました。一人前になるまでには普通は10年かかるんですよ。」

広夢くん「溶接の作業は難しいですか?」
工員さん「溶接は、ウチの遊具づくりの中では一番大切な技術です。鉄は高温で溶け、冷えると固まるという性質を利用して、鉄を切ったりくっつけたりするんです。一度くっついたら離れず、むしろ、溶接した場所は以前より強くなります。最初は難しいですが、しっかり技術を身に着け、繰り返し作業する中で経験を積むことでできるようになります。」

広夢くん「完成した時はどんな気分ですか?」
工員さん「1つの遊具が完成したときは、やっぱり達成感がありますね。例えばすべり台なら1日1台できるかどうか、結構な時間がかかりますから。完成した遊具を見ると、子ども達に対して『遊具を使って、いっぱい遊んでね』という気持ちになります。」

広夢くん「ボクが書いた設計図でも遊具は作れますか?」
工員さん「実際に小学生の描いた絵をもとに遊具を作ったことがありますよ。子どもは想像力が豊かなので、色んな絵がでました。やはり『これは無理』というものもありますが、実現性の高いものであれば遊具は作れます。」

工員さん「こちらが実際に上の絵をもとに製作した『レインボーエレファント』という名の遊具です。どうです、かなり再現できているでしょう?お子さんが“設計図”を書く時は、実際に公園のいろんな遊具をよく見て書くといいかも知れませんよ。」
広夢くん「今日はどうもありがとうございました。」

自分たちがいつも遊ぶ遊具が丁寧に、心を込めて作られている様子に感激した様子の広夢くんと夢月くん。帰りには工場の一角にある遊具の見本で遊んで帰りました。

 

まとめ

行程や作業の中で一番むずかしいことは品質維持で、これが最も重要だとか。1つ1つの作業に集中して取り組んでいると話される表情が印象的でした。やっぱり、時々は遊具で遊ぶ子どものことを思い浮かべるというのがうれしかったです。

見学に協力いただいた工場
株式会社丸山製作所白井工場

【本社】東京都江東区亀戸7-5-1
【工場】千葉県白井市平塚2757
営業品目:遊具、公園施設(ベンチ、パーゴラ、あずまやなど)、エクステリア(木道・木橋、自転車置場など)、特注品(避難用すべり台、健身器具、モニュメントなど)
サイト:http://www.k-maru.co.jp/index.html