子どもが喜ぶ保証付き!晩秋から初冬の公園での自然との遊び方

秋から冬にかけての公園は、木の葉が落ちて少し寂しい気もしますが、この季節ならではの自然遊びがありますよ。今回は、1つ質問すると10個くらい遊びのアイディアを教えていただける野あそびの達人に話をうかがいました。ふだんは首都圏の幼稚園や保育園、学童クラブなどでいろんな野あそびを教えられているので、子どもたちに人気のある遊びがいっぱいです!

大人は「ふ~ん」でも、子どもは夢中!まず、やってみましょう

お話を聞く野あそびの達人はこの方です!

中山康夫さん
野あそびのプロ集団「ろぜっとわーくす」代表、中山康夫さん。
子どもたちから親しみを込めて「中ちゃん」と呼ばれる中山さん。今でもドングリ拾いがこよなく好きな、自然大好き人間。テレビ出演および自然との遊びに関する書籍多数。

中ちゃんは首都圏を中心に全国各地の幼稚園や保育園、学童クラブなどで自然と遊んで楽しむ体験教室で、子どもたちの遊びのリーダー役として季節に応じた遊びを教えています。これからご紹介する遊びは、そうした体験教室で大人気となった遊びばかりです。

もしかしたら、大人が遊び方を読んでも頭で理解するだけなので「ふ~ん」で終わってしまうかもしれません。でも、子どもたちは見て、触れて、からだで理解して五感で遊びを楽しみます。

道端の落ち葉を見ても何も感じなくなった大人でも、公園で色んな色の落ち葉やドングリを探していると、ふだんの暮らしで気がつかなくなっていたことを思い出しますよ。これを読んだら、ぜひ、公園へ行って、実際にお子さんたちと遊んでみてくださいね。

色とりどりの落ち葉で遊べること、たくさんあります

まずは定番の富士山、これがはまります

道具がいらない遊びです。竹ぼうきなどがあればはかどりますが、わいわい言いながら親子で競争しながら手でかき集めるほうが楽しいかも。富士山のような高い落ち葉の山をつくりましょう。

ページ 2さあ、落ち葉を集めよう!

ページ 3ミノムシになっちゃうよ~

ページ 3落ち葉のシャワーだ!

 

公園の木に住む誰かさんにお弁当をつくりましょう

食べ終わったコンビニの使い捨てお弁当箱で遊びます。公園にある木や近くの林などに住んでいる動物や妖精などをイメージして、その人のためにお弁当をつくってみましょう。お弁当をつくってくれるママの気持ちが少しわかるかな?

ページ 2きれいに洗って公園へ

ページ 3好きなおかずは何かな

ページ 3完成!これは誰の何弁当?

 

ライオンがガォーッ!お面を作った後は鬼ごっこ

次は手作りでちょっとしたお面をつくって遊ぶやり方です。公園でお面をかんせいさせた後に、お子さんがライオンになりきって遊ぶのがポイントですよ。

ページ 5段ボールでこんなお面をつくります

ページ 4裏面はこんな感じになっています

ページ 5木工用ボンドで落ち葉を貼ります

ページ 4顔の周りが埋まるとオスのライオンだ!

公園をジャングルに見立てて、みんなで狩りに出かけましょう。

親子で遊ぶなら、ママはライオンに狩られるシマウマになってください。公園内にスタートとゴールを決めて、シマウマはスタート地点からゴールを目指します。ライオン役のお子さんは公園のどこかに潜んでいて、途中でガォーッとシマウマに襲いかかります。ライオンにつかまったらシマウマの負けですよ、ママさん頑張って。
こんな風に、自然のもので何かを作った後にそれで遊ぶと、お子さんの自然とのふれ合いや体験がより深いものになります。

かぶっても、飾っても楽しい落ち葉のグラデーション

お面よりも、もっと簡単なのもありますよ。写真のように色画用紙などを3~4cmぐらいの幅に切って両面テープを貼るだけ。これを公園に持っていき、濃い色から淡い色の落ち葉を探して、それがグラデーションになるように貼っていきます。

落ち葉だって、黒やこげ茶色から赤っぽいもの、オレンジ、きみどり、黄色など、いろんな色や形がありますよ。ふだんは見過ごしていた落ち葉が宝物のように見えて、大人でも自然の美しさに楽しくなりますよ。

ページ 5100均でステキな材料をさがして作りましょう

ページ 4葉っぱを探してきて、お子さんと相談しながら貼っていきましょう

ページ 5ちょっと短いバージョンですが、完成です

ページ 4クルッと回してつなげると王冠になります!

王冠をかぶったら王様ごっこもできますし、鬼ごっこの鬼の目印にすることもできますね。もっと長いテープを使ってグラデーションを作ると下の写真のように飾ることもできますよ。長い分だけ、落ち葉にはいろんな色の違いがあることが分かって、ちょっとした発見ですね。

葉っぱ星人現る!?オリジナルの名前をつけましょう

さらにかんたんなのがこちら。カラーポイントシールを使えば、かんたんに工作もできますよ。最近の100均はいろんなバリエーションがあって迷いますが、なるべく原色に近く、いろんなサイズのものを買うのがおススメです。大小のシールを重ねて貼れば目になりますし、半分に切れば口になります。いろいろ工夫をしてみてください。

紙に貼っても楽しいですよ。手や足を描き足せばもっと「葉っぱ星人」らしくなるかも。それぞれに子どもなりの空想がありますから、どんな星から来た何星人か、子どもに名前をつけさせてあげてください。コロッケ星人!とか、とんでもない名前が飛び出して、楽しいものです。

落ち葉の魚釣りは2~3才の子に人気

次も100均で材料が手軽にそろう遊び方です。釣る魚は葉っぱ星人の要領でつくり、少しハサミで魚らしい形に整えます。

ページ 5磁石を使った釣竿です

ページ 4魚にはクリップをつけます

実際に魚釣りごっことして遊ぶのは室内のほうがいいかも知れません。時間を制限して、釣れた魚の数を競うのも面白いと思います。

ぜひチャレンジしてみてください。

どんぐりや松ぼっくりはゲームや飾りづくりで楽しむ

秋口に公園で袋いっぱいに拾ったどんぐりが残っていませんか?どんぐりは時間がたつと硬くなってしまうので、穴をあけてネックレスにするなどの加工がむずかしくなります。松ぼっくりなどと合わせて、ゲームや飾りをつくるなどの工作で遊びましょう。

小学生に大人気!どんぐりのころころパズル

使い終わった卵のパックを使います。この中にどんぐりを10個入れて、周りをセロテープなどでしっかりふさげば「携帯ゲーム機」の完成です。

ページ 2空になった卵のケースを使います

ページ 3ドングリを10個入れます

ページ 1周りをしっかり締めたら完成です

一度振ったらころころパズルのゲーム開始!ゲーム機を傾けて、ドングリを転がしながら、10個のくぼみにドングリをひとつづつ入れていきます。大人でもかなり難しいですよ。


小学生なら高学年でも夢中になること間違いなしです。

松ぼっくりでクリスマスツリー

もうすぐクリスマスですね。公園や街の中で落ちている松ぼっくりが見つかれば、100均で買えるデコレーションボールなどを使って作るクリスマスツリーをご紹介します。自分で作ったツリーでサンタさんを待つのは、いつもとは違った気分ですよ。
まずはこんなものを用意します。

ページ 2まずは主役の松ぼっくり

ページ 3デコレーションボール

ページ 1木工用ボンド

松ぼっくりの羽の間に木工用ボンドでデコレーションボールをくっつけていきます。細いモールなんかを飾ってもかわいいですよ。

ページ 5ペットボトルのキャップに乗せたミニツリー

ページ 4ママもちょっと手伝った豪華ツリー

いっしょに作って楽しんでくださいね。

クリスマスリースも年齢に合わせて作りましょう

ドアや壁などに飾るクリスマスリース作りも楽しいですね。作り方も年齢に応じて工夫してみてはいかがでしょうか。小さな子でもイメージ通りできた達成感は大切だと思います。

ページ 5小さい子は色紙に葉っぱを貼るだけでも

ページ 4リング状に切り抜いた段ボールを台紙に

さて、こうしたクリスマスリースを作る材料を探しに行くときに、ビンゴをやりながら集めてはいかがでしょうか?題して、「クリスマスリースビンゴ」。画像をクリックするとpdfがダウンロードできますので、プリントアウトして遊びましょう。

この他にも秋冬ならではの公園ビンゴで楽しみましょう

この他にもいろんなビンゴがありますので、プリントアウトして楽しんでみてくださいね。

ページ 2

葉っぱのかたちビンゴ

ページ 3

落ち葉ビンゴ

ページ 3

公園のゴミ拾いビンゴ

※以上4点のビンゴは著者の許諾を得て、こちらの書籍から引用させていただいています。もっと色んな野遊びができるビンゴを知りたいときはご参照ください。

公園のルールを守って、楽しく自然に親しみましょう

晩秋から冬にかけて公園の緑は少なくなり、ちょっとさびしい感じもしますが、この季節だからこそ楽しめる遊びがいっぱいあります。公園によってはどんぐりや落ち葉など、落ちていても持って帰ってはいけないルールになっているところもありますので、利用規約があればよく読んで楽しく遊んでください。