トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園&阿須運動公園 ~ ファンタジーの世界で思いっきり遊ぶ(埼玉県飯能市)

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園と阿須運動公園がある飯能市阿須周辺は、入間川沿いの歩道でお散歩が楽しめ、山沿いならではのきれいな空気や緑の多い景色など自然の豊かさを楽しめるエリアです。こんな素敵なところにあるこの2つの公園をご紹介します。

トーベ・ヤンソンさんはフィンランドの首都ヘルシンキに生まれ、日本でも児童文学やファンタジー作家としてよく知られている他、画家としても表紙や挿絵などにオリジナリティあふれる世界を描かれています。トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園はそうした独特な世界観が再現されたような公園です。

童話に登場するいろんな建物やアイテムも素晴らしいですし、このあたりの豊かな自然とアートが融合したかわいい施設デザインなど、インスタ映えするスポットが満載です。

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

豊かな自然と童話の世界が楽しい創造力あふれる環境

・年齢別おすすめ度
【1~3才】ママやパパに手を引いてもらいながら楽しみましょう。
【3~6才】いろんな発見をしながら遊びましょう。
【6~12才】童話の世界を思い浮かべながら、自分で感じたままに工夫して遊びましょう。

家族連れできても、大人同士で来ても、まずはこちらの「きのこの家」へ探検に出かけてください。外観の可愛らしさもさることながら、中はいろんな仕掛けでいっぱいですよ。

家の中はアスレチックみたいにのぼったり、くぐったり、のぞき込んだり~。子どもも大人もワクワクしてしまう構造でおもしろかったです。

入ってすぐに印象的だったのはステンドグラス。写真ではうまく伝わらないかも知れませんが、色合いやデザインが美しく、ガラス越しに公園内の風景を見ているとまるで外国に来ているような気分になります。暖炉にもちょうど火が入ったところで、当日はそれほど寒くはありませんでしたが、あまりできない体験なので子どもたちは興味津々で見入っていました。

とにかくたくさんの小窓や小さい扉がたくさんあって、子どもたちはのぞき込んだり、穴に入ったり、小部屋に入ったり、高台によじ登ったりくぐったりで大興奮。わが子ながらあまりにも素早い動きで写真がぶれてしまうほどです(笑)。暖かみのある照明の下、キレイな曲線の手すりやイスもあって、インテリアとしてもとても魅力的でした。子どももこのデザインがキレイだねとか、ココの色がかわいいなどと言っていたので、大人だけではなく子どもにも良さがわかるんだなぁ、それってスゴイなと感心しました。

どんどん細くなるらせん階段をのぼると「きのこの家」のおそらく屋根の辺りを一周できる仕組みです。まるで秘密基地みたいです!床も少しアップダウンになっていたりしておもしろい通路でした。階段が特に狭く、すべりやすいので小さいお子さんは必ず大人が付き添った方が良いですよ。

さて「きのこの家」以外にも見どころはたくさんあります。この不思議な形をした「見晴らし橋」にものぞき窓があって、景色を楽しむことができます。

他の建物の形もユニークです。「子ども劇場」の屋根には森の妖精?とおぼしきたくさんのキャラクターがにぎやかに並んでいます。トーベ・ヤンソンの資料が閲覧できる「森の家」は飯能市の特産「西川材」のヒノキの丸太が使われています。建物の中の壁面は木目が美しく、森の多いフィンランドらしさも感じることができます。

すっかり森の子どもになったわが子たちは、ちょうどぶ厚く積もった落ち葉を紙吹雪のように振りまきながら遊んでいました。遊具らしい遊具やアトラクションはありませんが、こうしてトーベ・ヤンソンさんのファンタジーの世界を楽しむことができて大満足です。

「カフェプイスト」(トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園内)

北欧の雰囲気たっぷりで子どもも喜ぶメニュー

・年齢別おすすめ度
【1~3才】まだ早いかもしれませんが、キッズプレートセットがあります。
【3~6才】キッズプレートセットを楽しみましょう。
【6~12才】大人が食べるメニューにチャレンジしよう。

こちらは見た目にもさわやかなブルーの壁面が印象的なレストラン「カフェプイスト」。プイストとはフィンランド語で「公園」という意味らしく、まさに人がわいわい集まってきそうな場所です。中に入ると色ガラスがはめられた窓から入る光がとてもキレイ。家具も北欧デザインのオシャレで落ち着いた雰囲気で、木の香りも漂うゆったりできる空間でした。店内は先に入口カウンターで注文とお会計を済ませてから席で料理が来るのを待つ、というシステムです。

食事は北欧のオープンサンドである「アボカドのスモーブロー」を頼みました。スモーブローはスモー(バター)をたっぶり塗ったブロ(パン)という意味で、その上にお肉や魚介類、チーズ、ハム、野菜類などをのせるのが定番です。ちょっと軽食っぽく見えますが、北欧ではこれは立派なディナーなんだとか。こちらの「アボカドのスモーブロー」はアボカドのカットが薄くて芸術的なうえに、下にマーマレードが敷いてあって、これは初めて食べる味で感激しました。

ふだん、下の娘はあまり食べるほうではないのですが、こちらのキッズプレートセットは完食していました。ミートボールやキッシュなど食べやすかったのだと思います。サラダのドレッシングが美味しいとのこと。飲み物には季節限定のハニーミルクを頼みましたが、ハチミツのやさしい甘味とミルクであったまりました。

ベリータルトも季節のフルーツタルトもフルーツがフレッシュで美味しかったです。普段2人ともキウイは食べないのですが、今日は食べていたので美味しいキウイだったようです。タルトも甘すぎないので、生クリームを付けて食べても美味しくいただけました。

阿須運動公園

ちびっこ広場や古代広場で思いっきり身体を動かす

・年齢別おすすめ度
【1~3才】ママやパパに付き添ってもらって遊びましょう。
【3~6才】年齢にあった遊具で楽しく遊びましょう。
【6~12才】いろんな遊具などにチャレンジしよう。

阿須運動公園はトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園のお隣にある、大きな遊具2つとネットツリー、ブランコがあってコンパクトに魅力がぎゅぎゅっと詰まった公園です。ちびっこ広場は敷地内にそれぞれの年齢に合った遊具があるので幅広いお子さんが楽しめると思います。遊具が色々あるので飽きずに過ごせます。

真ん中の低い遊具の周りには砂がたくさんあったので、皆さん砂場として親子で楽しまれていました。大地の泉は夏場は水遊びができるので賑わいそうですね。トイレにはオムツ替えシートも完備されているそうなので安心です。

大人からするとネットツリーはけっこう高くて下から見ていると怖そうですが、わが子は素早くてっぺん目指してスイスイのぼって行きました。男の子はこういうタイプのものがおもしろいのかもしれません。

この公園には「古代広場」と呼ぶユニークな場所があります。化石のようなモニュメント(?)やストーンヘンジなどがあって、シブくて珍しい企画の広場です。こちらはアンモナイトの水飲み場です。

こちらはステゴサウルスの背中のトゲトゲ。特に「こうして遊ぶ」というのはなさそうですが、ポーズやアングルを工夫すればとてもインスタ映えしそうです。

ここが楽しかった!おすすめポイント

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園、阿須運動公園はどちらも子どもが駆けまわったり、インスタ映えスポットにこと欠かなかったりで、なかなか飽きのこない遊び場所です。家族連れはもちろん、大人同士でものんびり過ごしたり、食べたりで楽しいひとときを過ごせます。

 

公園情報
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園&阿須運動公園

トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園は、遊具らしい遊具がない公園です。そこにある童話の世界や豊かな自然を活かしたスペースで、想像力をはたらかせながら自由に遊ぶことができるのが魅力でしょう。そのあたりはキャラクターと遊ぶのが楽しみなテーマパークのような場所とは一味違うところかも知れません。

阿須運動公園には楽しい遊具が揃っていますが、「古代広場」のモニュメントのユニークさは別の楽しさがあります。運動公園なので野球場やソフトボール場、サッカー場、テニスコートなどが併設されており、こちら目当てに訪れるのもきっと楽しいと思います。

飯能市のこのあたりまで来ると自然の豊かさにすがすがしい気分になれますし、こうした環境を活かしたユニークな公園へ一度は行ってみる価値があります。都心部からちょっと足をのばせばすぐそこにありますので、ぜひお出かけください。

住所:
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園(埼玉県飯能市阿須893-1)
阿須運動公園(埼玉県飯能市阿須812-3)
アクセス:
●西武池袋線「元加治駅」より徒歩約20分
●駐車場あり

主な施設:
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園(きのこの家、森の家、子ども劇場、カフェプイストなど)
阿須運動公園(野球場、サッカー場、ソフトボール場、テニスコート、ちびっこ広場、古代広場、芝生広場など)
公式サイト:トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園 (トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園)
阿須運動公園・飯能市公式サイト運動施設案内